「教習所じゃ教えてくれない」同乗者を不快にさせない運転方法とは (1/2ページ)

ペダル操作のコツを掴むだけでスムースさは大きく変わる

 ドライビングというのはオペレートとは違う。アクセル、ブレーキ、ハンドルはオン・オフだけのスイッチではないし、絶妙でかつ微妙なペダルコントロールで加速・減速のGの変化をどれだけ滑らかにできるかどうかが、運転の上手い人とそうでない人の分かれ目になっているといってもいいだろう。運転感覚

 運転が上手くない人は、どうもこのペダルワークが苦手で直線を定速で走っていても、アクセルを踏んだかと思えば戻し、戻したかと思えばまた踏んで、細かく加減速を繰り返している人が少なくない。こういうドライバーのクルマに同乗すると、加減速の繰り返しによって波に揺られているような感覚になり、非常に不快でクルマに弱い人なら乗り物酔いの原因にも……。

 このようにまるでリレースイッチのようなペダルワークになってしまう人が、もっとスムースな運転を身につけるにはどうすればいいか。

 まずは肩の力を抜くこと。ペダル操作は足で行うが通常、足先は手先よりも器用ではない。身体が力んでいると足先の動きも固くなり、バリアブルな動きではなくなるため段階的な動きしかできなくなる。まずは肩の力を抜いて、全身をリラックスさせることが肝心。

 次に姿勢を正して、正しいシートポジションに座る。

 ペダルをスイッチのように操作してしまう人の多くは、ドライビングポジションがハンドルやペダルから遠い人が多い。ペダルまでの距離が遠いと、必然的に足の先っぽでペダルを操作することになるので、細かい操作が苦手になり、雑な操作になりやすいからだ。

 アクセルやブレーキペダルから遠いポジションは身体が不自然な姿勢になりやすく、腰痛の原因にもなる。波打つようなアクセルワークになっている人は、シートに奥深く腰掛けて普段よりもシートポジションを1ノッチ~2ノッチ前に出し、クラッチもしくはブレーキを一番奥まで踏み込んだ時でも、膝裏が伸びきらないポジションに調整しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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