フレームの強化は走りに大幅貢献! 新型スズキ・ジムニー開発責任者インタビュー (3/3ページ)

スイフトにも採用する最新の安全装備を採用

──予防・衝突安全装備も大幅に充実しています。

米澤:スイフトなどに採用されているDSBS(デュアルセンサーブレーキサポート)を同じように搭載しています。最上級グレードはMT車も含め標準装備で、そのほかのグレードにもオプション設定しています。

──新型では運転席周りの設計が変更されたことで、トランスファーレバーが装着されたのに加え、トランスミッションの出っ張りが減って、左足を疲れにくい姿勢で置きやすくなったように感じられます。

米澤:そこは一番難しいところですね。エンジンの位置がほぼ決まると、トランスミッショントンネルもほぼ決まってしまうんですね。本当はあのトンネルを小さくしたいんですが、やはり必要な寸法は確保しなければなりません。そのせめぎ合いのなかで、「なんとか工夫をしてくれ」と開発陣にリクエストした結果が、新型の状態です。センターコンソールにスイッチ類を集約してドアトリムを薄くしたことも影響していると思います。

──トランスミッションのケース形状は変わっていないのですか?

米澤:エンジンの変更に合わせて取り付け面の形状は変えていますが、ほぼ変わっていません。ホイールベースが先代と同じですので、エンジンとトランスミッション、アクスルの位置もほぼ変わっていません。 また、新型では荷室の開口面積拡大やフラット化を重点項目に据えたのですが、それに伴ってフロントシートを旧型よりも後ろにスライドできるようにしました。リヤシートはそのぶん後ろに移動させています。

──先代に対する重量増は?

米澤:軽のジムニーは50kg、シエラは10〜20kg増えています。シエラは先代のエンジンが重く、また新型ではオーバーフェンダーが樹脂化されましたので、その分重量増が少なくなっています。重量増の要因としては、フレームとボディですね。とくにボディが、先代は絞られた形状だったのに対し、新型は機能性重視ということで直線的になり、形状で剛性や衝突安全性能を確保しにくくなったため、より重くなっています。

──新型ジムニーの海外展開は?

米澤:先代は北米を除くほぼ全世界、192カ国で販売していました。新型も各国の法規に適合させ次第、順次導入します。欧州各国にはもちろん展開していきたいですね。

──先代は特別仕様車が多彩に展開されましたが、今後のバリエーション追加は?

米澤:特別仕様車は将来的には必要と思いますが、当面はカタログモデルだけで行けるかなと。市場の反響が大きければ、特別仕様車を出す以前に、カタログモデルだけで生産が手一杯という可能性もありますので。

──そうなることを期待しています。ありがとうございました。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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ホンダS2000(2003年式)
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