グッとスポーティになった新型カローラ スポーツの内外装を徹底チェック (3/3ページ)

的確なドライビングを実現するドライバー最優先のレイアウト

 ドライバーの着座位置を優先してシャシーを設計するというのがTNGAのコンセプト。カローラ スポーツではその思想をさらに進化させ、ドライビングポジションだけでなく、ステアリングやペダルなどの操作力も考慮したうえで、シートのレイアウトや形状を最適化している。「乗って楽しい」とドライバーが感じられるインテリアを目指して設計されているのだ。

 そして、3ナンバーボディの採用により、前席/後席ともに左右の間隔に余裕があるのもカローラ スポーツの特徴。それにより後席からの視界特性も良好で、全体的に明るいインテリアとなっている。

 シートは全車でブラックのファブリックタイプが標準装備。Zではレッドステッチ仕様のスポーツシート、標準車とXではブラックのスポーティシートとなる。写真下はZにオプションの本革+ウルトラスエード仕様。

 ドア乗り込み口の高さは、乗用車としては標準的。運転席の着座位置は低めでスポーツカー的なドライビングポジションになる。後席への乗り込みはサイドシルの前後長が短いものの、シート座面の下側の形状を最適化することでスムースな乗り降りを可能にしている。

 ドアトリムはZと標準車ではアッパー部にソフトパッドを採用。触感を高めるとともに上質なインテリアを演出。Zではフロントドアのトリムガーニッシュはピアノブラック+シルバー塗装タイプとなり、リヤドアのアームレストはステッチ付きの合成皮革巻きとなり、さらに高級感が増す。

 後席は6対4分割可倒式。後席シートバックを倒す際はショルダー部のレバーを操作する。後席側からはもちろん、ラゲッジ側からもアクセスできるので便利だ。シートアレンジ展開時はほぼフラットなフロアとなり、効率よく荷物を積める。とくに横方向に広いので、ゴルフバッグを横積みできるなどユーティリティは高い。

 フロア下には小物収納スペースを装備。スペアタイヤは一部グレードでオプションとなり、選択時はフロアのデッキボードは高床タイプとなる。パッケージルームトレイは全車に装備される。

 バックドアは前方に大きく開くので、後方のスペースに余裕がない駐車場などでの使い勝手がいい。ハンドルが左右に備わっているのも便利。バックドアは外板に樹脂パネルを採用していることもあり、軽量で開閉時の操作性にも優れている。


新着情報