四国を堪能! スズキ・クロスビーを満喫! 長距離ドライブ旅のススメ (2/6ページ)

渦潮に阿波踊り! 魅力たっぷりの徳島県

 徳島県は阿波国(あわのくに)。すぐ思い浮かぶのは阿波おどりだ。お盆の開催時期には毎年約130万人もの人出がある一大イベントだ。県全土が熱狂の坩堝と化す本場の阿波おどりは、ぜひ一度見てみたいもの。ただ、その願いが叶わなくても、「阿波おどり会館」でその魅力に触れることができる。

 ミュージアムでは衣装や道具、昔のポスターなどを展示し、阿波おどりの歴史と文化をわかりすく紹介。客席数250の専用ホールでは、昼は会館の専属連、夜は有名連による阿波おどりの公演を目の前で楽しめるのだ。踊りに飛び入り参加も可能。徳島市のシンボル・眉山の麓に位置し、ロープウェイの山麓駅も併設する。

 徳島県もうひとつの自慢は、鳴門海峡の渦潮だ。春と秋の大潮で最大になり、20mにおよぶその直径は世界最大級。すさまじい轟音を立てて流れることから、鳴門(鳴る瀬戸)の名が生まれたともいわれる。その迫力を大鳴門橋の「県立渦の道」や観潮船で体験するなら、潮見表で見頃の時間を確認しておこう。

 激しい潮流は、身の締まった鳴門鯛や鳴門ワカメなどの恵みも与えてくれる。徳島県にはほかにも鳴門金時、阿波尾鶏に牛・ポーク、柑橘類など自慢の食材がいっぱいだ。

 そんな渦潮を楽しんだ際に立ち寄ってほしいのが、大毛島の大鳴門橋たもとにある鳴門公園内のお茶園展望台だ。江戸時代の徳島藩主・蜂須賀氏が鳴門の渦潮を楽しむために茶屋を設けた場所であり、展望台からは鳴門海峡や淡路島の雄大な絶景を堪能できる。

 また、四国では道でお遍路さんを見かけることが多い。これは讃岐で生誕した弘法大師・空海がたびたび修行した地に寺院を選び、開創したと言われる霊場、四国八十八ヶ所を巡拝すること。一番札所から番号順に回る「順打ち」なら、徳島県が最初の地になる。その一番札所に当たるのが、竺和山・一乗院の霊山寺だ。

 札所の巡拝に決まった順番はないが、「一番さん」として親しまれており訪れる人が多い。売店は巡拝用品やお土産の品揃えが豊富だ。600年近い歴史を持つ多宝塔など、荘厳な建物も見応えがある。


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