インドネシアで日本車が大人気の理由とは

ジムニーはもちろん参考展示されたダイハツ・タントも大人気!

 インドネシア・ジャカルタ市郊外で8月2日よりGIIAS2018(GAIKINDO[ガイキンド]国際オートショー2018)が開催された。筆者はプレスパスを受け取りに開催前日に会場へ向かい、プレスセンターでパスを受け取ったあとに、設営準備の進む展示会場へ向かった。

 じつは新興国ではセキュリティが甘く、設営関係者でなくても結構簡単に会場内に入ることができるのである。会場に入っても設営工事の真っただ中で、かろうじて展示ブースに搬入された展示車もカバーがかぶせられているモデルが多く、それらが目玉車だったりもする。

 スズキブースの前に来ると、カバーはかぶせられているものの、どう見てもそのシルエットはジムニーではないかという展示車が置いてあった。インドネシアに来る前に、「会場に新型ジムニーが置いてあったら大注目だろうね」などと話していたが、実際会場にジムニー(シエラ)が置いてあったのである。国際オートショー2018

 翌日のプレスデーではさっそく地元メディアが大注目し、展示車のまわりがにぎやかになっていた。夕方からは一般来場者も会場に入ってくるのだが、夕方以降はまさにお祭り状態。翌日も11時ごろから一般来場時間となったのだが、ジムニーが見えなくなるぐらいいつも多くの人に取り囲まれていた。過去に先代ジムニー(シエラ)を数百台輸入したことがあるそうだこが、その時はまさに“秒殺”感覚であっという間に売り切れたとのこと。今回の新型ジムニーも会場の反応を見るかぎり、インドネシアでも大ヒットは間違いないようだ。

 ジムニーに限らず、会場では“日本を感じさせる”モデルがジムニー並みの人気の高さを見せていた。ダイハツは今回軽自動車のタントを参考出品していた。とくにインドネシア市場に正式投入しようとかということではなく、日本で販売されているダイハツ車の一例として展示していたようだが、もともとMPV(多目的車)が大好きな国民気質もあり、また日本で多く走っている軽自動車ということで展示車は大人気となっていた。

 その後ジャカルタ市内に入り、街なかを歩いていると日本から個人輸入されたタントが走っていて驚いた。タントはインドネシアのひとたちの心をつかんでいるのかもしれない。

 さらにすでに市販されて、ガンガン走り回っているのだが、ヴェルファイアも大人気となっていた。アルファード&ヴェルファイアは“新興国モデル”といっていいほど、新興国の消費者の心をがっちりつかんでおり、インドネシアでは1000万円を超えるので富裕層を中心に好調に売れているようである。

 日本文化への興味度の高さは、街なかの看板に日本語が多用されていることなどからも、数日間の滞在でよく伝わってくる。オートショー会場で展示車を通じて日本文化を堪能しているという面も多いように感じた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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