パンクしていないのにクルマのタイヤの空気圧が自然と下がる理由とは? (2/2ページ)

タイヤのゴムを空気の分子が少しずつすり抜けていく

 もうひとつの理由は、自然に抜けるから。タイヤの素材であるゴムの分子の結合は空気の分子よりも大きいので、ゆっくりとだがタイヤ自体から空気は抜けていくのだ。よく見かけるタイヤへのチッ素充填のメリットはこの点にあって、分子が大きいことから抜けないというのをウリにしている。

 いずれの理由にしても、空気圧の点検は1カ月に1回が基本。計って、足りない分を入れるのは簡単だし、自分でできなくても給油のついでにスタッフにやってもらおう。指定の空気圧は運転席のドアを開けたところに表示されているので、それに合わせればいい。できるなら冷えているときがいいが、なかなかできないので、給油のときで問題ない。

 空気が足りないと、走りが安定しないだけでなく、燃費にも悪影響を与える。また突然バーストすると、事故につながって危険なこともある。釘が刺さっていている場合は、1本だけ数値が異なるから発見もしやすい。クルマ好きからすると、空気圧を見るのは当たり前と思うかしれないが、整備工場やディーラーのメカに聞くと、最近ではちゃんと見ているクルマのほうが少ないと口を揃えて言うほどだけに、身近な人のクルマについても注意してあげるようにしたい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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