新車購入はフェアを開催する週末よりも木曜・金曜の商談が有利なワケ (2/2ページ)

セールスマンに余裕のある木曜・金曜が狙い目

 ゆったりと商談を進めることができるだけではなく、試乗も週末よりは時間をかけて行うこともできるだろう。ただリタイヤ層に加えて、主婦層などが平日に点検車両を持ち込むケースが増えているので、意外なほど店舗内が”ザワザワ”していているのに驚くこともあるかもしれないが、それでも週末ほどではないので平日商談はおすすめといえよう。

 週末はレジャーや買い物などで忙しいひとも多いことだろう。働き方改革で”有給休暇”や”半休(半日休暇)”が取得しやすくなっているとも聞く。提示される値引き条件に大差はないどころか、タイミングによっては(週末に期待していた受注が見込めなかったなど)平日のほうが条件は拡大しやすいこともあるので、ぜひ平日商談にチャレンジしてもらいたい。

 ただ定休日に加えて、だいたい月〜水曜日の間で、セールスマンは交代で休みをとるので、スタッフがフル出勤している可能性の高い、木曜あるいは金曜日ぐらいに訪れるのがよりベストといえるだろう。木曜や金曜である程度条件を固める程度の商談をしておいて、土曜もしくは日曜に、家族そろって出かけて最終的な支払い条件などを詰めるぐらいにして契約に持ち込めれば、週末の負荷は減るので、それはそれで得策といえるだろう。

 なお、すべてとはいえないが輸入車ディーラーについては、高額車両を中心に資産家や自営業者、会社社長などのお客が多く、サラリーマンのお客は少ないので、平日をメインに見ている傾向があるようだ(資産家や自営業者、経営者が目立つ富裕層は週末には買い物はせずに、別荘へ行くなどレジャーや余暇に時間を費やすとのこと)。

 ある輸入車系ディーラーに行ったとき、「週末はサラリーマンのお客さまシフトなので……」といった話が出て驚いたことがある。”値引き交渉がメインとなる商談が多い”とか、”フリーで店を訪れるお客が多い”という意味合いの発言だったようなので、週末の方が、値引き交渉をメインとした商談が目立ち、そのため値引き条件が拡大しやすいと前向きには考えられる(とくに価格が比較的手ごろな一部普及モデル)。

 ただ、長期在庫車など”訳あり車”でもなければ、それほど大差があるとも思えないので、変な”色眼鏡”で見られるよりは、輸入車は日系ブランド車よりも平日に商談したほうがいいかもしれない。ただ、筆者の経験でいえば平日に店舗を訪れると「本日はお休みですか?」と必ずのように聞かれるので、そのときは「新車を見て回るため」と正直に話してもいいのだが、「病院へ行くので半休を取った」とか、「休日出勤したので代休を取った」などと、返答してもいいだろう。

 超高級車の場合は、デパートの”外商”のような、お客の自宅や経営する会社へ出かけて、商談や販促活動をするのがメインとなり、平日は”留守番”しかいないこともあるが、ドイツ系など幅広くモデルをラインアップし、よく売れているブランドは、外売り(訪問活動)していることが多いのだが、セールスマンがまったくいないことはほとんどないので、平日商談にぜひ挑戦してもらいたい。

※写真はすべてイメージです。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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