サンデードライバーに多し! 知らずに周囲へ迷惑をかけてしまうNG運転8選 (1/2ページ)

道交法を守っていればいいというわけではない!

 年末年始の帰省の時期は、普段クルマを運転する機会が少ない人が長距離ドライブをすることも多くなる。そうした人たちによく見られる、好ましくない運転の例やトラブルと、いくつかリストアップしてみよう。

1)追越し車線をダラダラ走る

 一番目立つのは、高速道路の追い越し車線をダラダラとマイペースで走り続けるクルマ。後ろが数珠つなぎになっていようともお構いなし。「法定速度は守っているし、前にクルマがいなくて走りやすい」といった感覚で、ずっと右側の車線に居続ける人がいるが、速度の速い・遅いにかかわらず、ずっと追い越し車線を走るのは道交法違反。「通行帯違反」となり、違反点数1点、反則金6000円(普通車)のペナルティの対象となる。

 追越し車線は、前走車を追い抜くときだけ利用できるスペースで、通常、およそ2km以内に走行車線に戻ることがルールとなっているので、気を付けてほしい。

2)上り坂でスピードダウン、下り坂で加速……

 これもマイペース型のドライバーによく見られるパターン。高速道路などは、一見平坦な直線に見えても、じつはけっこう起伏がある。にもかかわらず、上り坂、平地、下り坂とどこでもアクセルが一定で、地形の変化で速度がけっこう変わる人がいる。

 これは典型的な渋滞の原因になるパターン。走りなれていない人ほど、クルーズコントロール機能を活用して、坂道などで速度低下にならないよう気を配ってほしい。最近の追従型クルーズコントロールだと、さらに便利だ。

3)速度が安定しない

 高速道路は、流れに乗って一定の速度で走り続けるほうが、疲れないし、ストレスが溜まらず、燃費にも優しい。ところが、ある区間はハイペースかと思えば、ある区間はスローペースと、かなりペースにバラつきにあるドライバーがけっこういる。

 これは本人も疲れるし、周囲のドライバーにとっても流れを乱されるので迷惑な存在。スピードメーターをこまめに見るか、クルーズコントロールを利用したほうが賢い運転といえる。

4)後席のシートベルトを忘れる

 平成20年から一般道・高速道路に関わらず、全席シートベルトの着用は義務付けられている。しかし、2017年の警視庁のデータでは、後部座席のシートベルト着用率は36%……。まだまだ後部座席のシートベルトは義務ではないと思い込んでいるドライバーも多いので要注意。

 ちなみに違反者は、高速道路で違反点数1点(反則金なし)。一般道で口頭注意(反則金なし)の罰則。反則金がなくても、未着用者が死ぬ確率は着用者の約15倍になることを覚えておこう。

 また、6歳未満か身長140cm未満の子どもには、チャイルドシートの使用も義務(違反した場合は違反点数1点、反則金なし)。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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