今どきはただ座るだけじゃない! 衝撃を受けたクルマの高機能シートの世界 (2/2ページ)

1000kmの道のりを自ら運転したマリオ高野さんが徹底解説!

 ボルボV90・V60シリーズに備わるマッサージ機能は、肩、背中、腰など身体の部位別に効かせられるうえ、それぞれの強さや速度まで好みに変えられるという設定幅の広さが魅力だ。気持ち良すぎて眠くなるのがやや怖いが、ヒーターとベンチレーションとマッサージを併用すると、ポカポカと温めながら揉みほぐし、なおかつ股間や背中などのムレも防げるという、運転環境としては至福と呼べる快楽が味わえる。

シート

 1000万円をはるかに超える超高級車クラスではもっと豪華絢爛なシートもあるが、600万円から買えるV60は、同クラスのなかではシートの出来と機能が突出している。

 そういった贅沢装備を備えつつ、シートの基本設計自体が秀逸なのがまた素晴らしい。体圧の分散とホールド感が適切なので、マッサージなどの機能を使わずとも長距離・長時間ドライブでも疲れにくい。V90クロスカントリーでは、1日1000km近い距離をドライブしても、身体の疲労感は本当に最小限だった。

シート

 パワーシートの8ウェイの調整幅も絶妙で、小柄な日本の女性から大柄な欧米の男性までの体格を幅広くカバーしてくれるのもすごい。それでいて、後部衝撃吸収リクライニング機構やサブマリニング防止機能を備えるなど、ボルボらしく受動安全性も世界トップクラス。

 V60とV90シリーズに乗ると、イマドキシートの高機能ぶりと、シートの基本性能の高さに感動できる。長距離・長時間ドライブをする機会が多い人には、シートの機能や基本性能を重視することを強くオススメしたい。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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