橋の上は危険? 7月は事故が多い? 意外と知らないクルマの日常走行での危険なシチュエーションとは (1/2ページ)

リスクの大きい場所を知っていれば事故の減少も可能

 できれば避けたい交通事故だが、交通事故のリスクは条件によって大きく変わる。

 たとえば、基本的に季節の変わり目は事故が多い。交通事故総合分析センターのデータによると、1年で一番事故が多いのは、12月。平成29年の12月の交通事故は約45000件で、3月と10月の41000件がこれに続く。過去のデータを見ると、7月も事故が多い月で、反対に1月、2月、4月、9月は事故が少ない。年末や年度末は世の中全体がせわしなく、季節の変わり目は体調を崩す人も多い時期なので、こうした季節はとくに安全運転への意識を高めておく必要があるだろう。

 また、昼夜でいえば、交通事故全体の約73%は昼間の事故だが、死亡事故だけで見ると、夜間の事故が約49%となり、夜間の事故の方が重大事故になりやすい傾向がある。

 曜日別では金曜日が一番人身事故が多く、日曜日が一番少ない。さらに薄暮時間(日没前後の1時間)の死亡事故は、昼間の4倍、雨天時の時間当たりの事故件数は、晴天時の約5倍も高いというデータもある。

 雨の日の事故が多いのは、視界が悪い、交通量が増える、といった原因もあるが、やはり路面が滑りやすくなるのが大きい。摩擦係数で比較すると、舗装路のドライ路面がμ=0.8前後なのに対し、ウエット路面が0.6〜0.4と半分近くになるため。ちなみに積雪路の摩擦係数は0.5〜0.2、氷結路は0.2〜0.1となる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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