フル乗車上等! 3列シートを起こしたままでも積載力抜群のミニバン5選 (1/2ページ)

ラゲッジルームを上下2段で使えるモデルも存在!

 ミニバンは限られた全長、室内長の中で3列シートとラゲッジルームを成立させるため、室内は広々でもラゲッジルームの奥行きは最小限。多人数乗車でお泊まりドライブに出掛ける際、全員の荷物が積めなかったりする……。そんな心配、不満を解消できる(たぶん)ミニバンってあるのだろうか?

 あります。決め手はそもそものラゲッジルームの奥行き(各車、ラゲッジルームの幅に大きな違いはない)。そして3列目席がスライドするか、である。たとえ3列目席最後端位置でラゲッジルームの奥行きが最小限でも、2列目、3列目席をそれぞれ前にスライドさせることでラゲッジルームの奥行きをかせぐことができるからだ。

 で、そもそもラゲッジルームの奥行きに余裕があるミニバンを紹介しよう。

1)メルセデス・ベンツVクラス ロング

 ラゲッジルームの奥行きはロング仕様の場合510mm(標準ホイールベース車は340mm)。フロア幅1215mm、高さ1300mmと、かなりの荷物が積める。ラゲッジセパレーターによって、ラゲッジルームを上下2段で使える点も便利。

2)ホンダ・オデッセイ

 オデッセイの3列目席はスライド機構なしの床下収納式。左右ハネ上げ格納式より格納時にラゲッジ空間をより幅広く使えるメリットがあり、そうすることで大空間ワゴンに変身する。

 しかもラゲッジルームの奥行きは550mmとかなりの容量。幅1220mm、高さ1220mmと、5~6名乗車でもけっこうな荷物を積載可能。フロアが低く、重い荷物の出し入れも楽々である。ただし、3列目席床下収納タイプは床下収納と両立しないのが、難点と言えば難点(ステップワゴンも同様)。

3)ホンダ・ステップワゴン

 現行ステップワゴンは、テールゲート部分に第5のドア=わくわくゲートのサブドアを備え、真後ろからでも人やペットが乗降可能。ラゲッジスペースは3列目席仕様時でも奥行き500mm、幅1220mm、高さは背の高いボックス型ミニバンゆえ1290mmもあり、縦長の荷物の積載にも威力を発揮する。フロアの低さも大きな特徴で、後からの荷物の積載、人やペットの乗降も楽々だ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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