現役子育てママが本気で推す! 親子大満足の使えるコンパクトカー5選 (2/2ページ)

運転の楽しさを感じられる

3)トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン

 続いては、スライドドアまでは必要ないけど、後席の広さや乗り降りのしやすさは欲しいな、というママにピッタリなのが、トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン。

 全長3.6mほど、最小回転半径4.6mという小まわりのきく運転しやすさに、先代より50mmもホイールベースが延びたことで、ぐんと広い室内空間を手に入れました。しかも、後ろのドアがガバッと90度まで開き、ルーフぎりぎりまで開けた大きな開口部で、乗り込む時に頭をぶつける心配がないのです。これならチャイルドシートのお世話もラクだし、子どもがひとりで乗り降りしやすい。

 シート座面の下に引き出しがあったり、収納スペースも豊富なので、室内がスッキリと片付きそうです。

4)スズキ・クロスビー

 そしてもう1台、トレンドのクロスオーバーSUVの中で子育てママに使いやすいのが、スズキ・クロスビー。

 全長3.7mほどのコンパクトな中に、遊びココロあるインテリアがワクワクさせてくれます。

 それだけじゃなく、このサイズのSUVでは珍しい、後席のスライド機能とリクライニングがあるのが嬉しいところ。なので外観から想像するよりずっと、後席スペースが広々としています。しかもシートは撥水加工だから、子どもの食べこぼしや遊んだ後の泥汚れなんかも安心。

 ラゲッジのフロアにも防汚タイプがあるし、FFモデルなら81ℓもの大容量アンダーボックスがあって、水洗い可能です。部活で濡れたり汚れたものを運ぶのにも助かりますよね。クロスビーは子どもが赤ちゃんの頃から大きくなるまで、長く便利に乗れると思います。

5)フィアット・パンダ

 さて、最後に輸入車から1台選ぶとしたら、フィアット・パンダ。

 ニッコリ微笑んでいるようなフレンドリーなマスクと、マルとシカクのあいだをとったような「スクワークル」が散りばめられたデザインは、イタリア生まれだからこその、なんとも言えないオシャレさがあります。

 でもじつは、運転しやすいサイズ、普通に広い室内、使いやすいラゲッジというほかには、これといって子育てママに自慢できるような装備はないのがパンダです。

 なのに、なぜオススメするのかと言えば、とにかく「乗っていて楽しい!」ということ。お世辞にもパワフルではない875ccの2気筒エンジンだし、マニュアル車のような操作感のデュアロジックというミッションは、慣れるまでギクシャクすることもある代物ですが、あら不思議。1日また1日と乗るたびに、運転するのがどんどん面白くなっていって、クルマと自分が通じ合うような気持ちが芽生えてくるではないですか。

 ママが楽しい気持ちになると、自然と子どもも楽しくなるものですよね。毎日、いろんなストレスを抱えやすい子育て期だからこそ、実用性一辺倒で選ぶのではなく、出かけるのが楽しくなるようなクルマが相棒でもいいのかな、ということで選んでみました。

 ちなみに4WDモデルは6速MTなので、腕に覚えのあるママはぜひ。赤・白・グリーンのイタリアンカラーが揃う、限定モデルです。

 というわけで、子どもの年齢や性別、住んでいる地域によっても、子育てママの苦労はそれぞれ変わってくるものですが、ピタリと合ったクルマがあれば、その苦労は半減するかもしれません。仕事や付き合いで忙しいパパより、そういうクルマの方がよっぽと頼りになったりして。「そうかも」と思ってしまったママは、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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