トヨタが提唱する自動運転の独自理論にガラパゴス化を不安視する声 (1/2ページ)

トヨタが提唱する自動運転の独自理論にガラパゴス化を不安視する声

トヨタは自動運転をガーディアンとショーファーで表現する

 自動運転はもう、夢物語ではない。ここ数年、日本全国、また世界各地でさまざまな自動運転車が実際に走りはじめた。そうしたなか、トヨタは自動運転に対して独自の理論を展開している。「ガーディアン」と「ショーファー」という2つである。

「ガーディアン」とは、乗用車や商用車などを運転者自らが運転することをサポートすることを指す。自動ブレーキや車線逸脱防止装置など、高度な運転支援システム(ADAS)をさらに発展させるという考えだ。ガーディアンとう英語は、監視者を意味する。運転者をいつも、見守るという考え方である。

自動運転

 一方「ショーファー」とは、公共交通のような考え方で、乗車した人が自ら運転することはなく、あくまでも乗員となる。バスやタクシーのようなものである。アメリカでショーファーというと、おかかえ運転手を意味する。そこから転じて、ショーファーカーというと、後席でゆったりと移動時間を過ごすリムジンを指す。

 だがこうしたトヨタの自動運転の分類は、あくまでもトヨタが独自に主張しているものだ。一般ユーザーのみならず、自動車のエンジニアの間でも、こうしたトヨタ的な用語は一般的だとは言えない。

自動運転

 自動運転というと「レベル」という表現が使われる。レベル0からレベル5まで6段階あり、レベル0はクルマ側の運転アシストがなくドライバーがすべて行う状態を指し、レベル5は完全自動運転となる。

 自動運転レベルは、2012年に概略が提案されたものだ。提案者は、アメリカの自動車技術会(SAE)、アメリカ運輸省の高速道路局(NHTSA)、そしてドイツの国立自動車研究所(BASt)と3つの団体だ。

 2012年時点では、自動運転レベルの区分が、SAE型とNHTSA型のふたつが併存していた。それが、2016年9月にSAE型で統一された。

 日本では国土交通省が当初、NHTSA型を使用していたが、2016年9月以降はSAE型へと考え方を改めた。

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