【動画あり】話題の新車で匠の技を巡る! 第2回後編 高知・フラフ×BMW 523dツーリング (1/2ページ)

自然の力で美しい作品ができあがる

 高知の刃物工房を見て匠の技に感激したが、次はフラフと呼ばれる「お祝いの旗」を作っている高知独特の工房があるということで、BMW 523dツーリング M Sportを走らせた。この工房はハチロー染工場。近隣にいくつかの染工場があり、やはり昔の人の知恵で同じ系統の職種が集まっている。社長の三谷隆博さんは4代目で、お父さまは高齢だが現役で作業をされていた。ここは、創業100年を超えるという。

フラフ

 フラフとは、端午の節句に上げる鯉のぼりのようなもので、男の子のお祝いに、旗竿にはためかせる旗だ。旗の“フラッグ”と土佐弁が合体してフラフとなったようだ。絵のモチーフは桃太郎や戦国武将など勢いのある素材が多い。色合いはとても派手で、にぎやかな土佐の宴会にぴったりだ。フラフ

 フラフはもち米を炊いてノリを作るところから始まる。土手を築いて木綿の素地に絵を描く。そこに染色して近くの清流で洗い流して鮮やかな絵柄が浮かび上がる。一連の工程はすべて手作業だ。フラフ

 これだけの手間暇かけたものなら、さぞかし高いもの、と思ってお値段を聞いてみたら、「大きめのサイズで50万円くらいです」と言う。納得する価格だが、太くて高い旗竿と土台、それに宴会代金込みです、というからさすがである。高知のお祝いに宴会はつきものだから、料金はコミコミなのね、というわけ。そう考えるとリーズナブルか?


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