新車とはタイミングが異なる! 中古車を買うなら4〜7月がお得なワケ (1/2ページ)

新車と中古車の買い時は大きく異なる

 新車の登録台数(軽自動車は届け出台数)がもっとも多いのは、決算期の3月。2位は中間決算期の9月で、最近は2月の台数も増えた。値引きの増額などから、新車をもっとも購入しやすいのは3月だ。在庫車を除くと納期がおおむね1カ月以上を要するため、契約は基本的に2月までに行うこととなる。

 新車ディーラーの多くが行う3月決算フェアでは、値引きの増額だけでなく、ディーラーオプションのサービス装着、残価設定ローンの低金利なども実施され、総合的に出費を抑えられる。そのために「クルマを買うなら3月決算期」として定着した。

 中古車の一般ユーザーに対する販売台数も、統計的には3月がもっとも多い。中古車販売会社の決算月も3月なので販売活動を積極的に行ったり、就職や進学が決まって中古車需要が増えるといった事情もある。

 ただし中古車は新車と異なり、販売促進のために値引き額を大幅に増やすことはない。一部の中古車販売店では、決算フェアとしてカーナビのサービス装着などを実施するためこれを利用する手もあるが、すべての店舗が購入条件を好転させるとは限らない。むしろ需要が伸びる3月は目当ての中古車を探しにくくなることも考えられる。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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