【試乗】現役レーシングドライバーが絶賛! ルノー・メガーヌR.S.カップはコーナーが楽しいハンドリングマシン (1/3ページ)

ベースモデルも先代から大幅に進化していることを実感

FF(前輪駆動)の量産車ではトップクラスの速さと楽しさを併せ持つルノー・メガーヌR.S.。昨年8月に日本へ上陸したばかりの新型に、早くも6速MTと専用シャシーを備えた「カップ」仕様が100台限定で設定された。その真価を、新進気鋭のレーシングドライバー・笹原右京選手が雨の袖ケ浦フォレスト・レースウェイで試す!

 今回、ルノーが2月21日に発売したばかりのニューモデル「メガーヌR.S.カップ」を試しに、千葉県の袖ケ浦フォレスト・レースウェイへやって来ました。僕は2013〜15年シーズンの3年間、フォーミュラ・ルノー2.0ノーザン・ヨーロピアン・カップに参戦し、2015年シーズンには年間ランキング3位に着けることができました。そのおかげもあって、その年に富士スピードウェイで開催された「ルノー・スポール・ジャンボリー」にお呼びいただき、先代メガーヌR.S.や現行ルーテシアR.S.に乗ることができましたので、新型メガーヌR.S.は登場時から乗ってみたいと思っていたのです。

 ですから今回は気合いを入れて、フォーミュラ・ルノー参戦当時のレーシングスーツを着てきました。残念ながらヘビーウエットのコンディションとなってしまいましたが……。何はともあれ、僕がこのサーキットを走るのは今回が初めてですので、まずは習熟も兼ねて、WEB CARTOP編集部が保有する新型メガーヌ・スポーツツアラーGTに試乗しました。

 このクルマはR.S.のようにサーキット走行まで視野に入れたものではなく、あくまで街乗りがメインですが、先代のメガーヌとは全然違いますね。フランス車独特のフワッとしたフィーリングが減っていて、荷重を掛けた分だけ素直にクルマが応答してくれます。

 なお走行モードは「スポーツ」にして走ったのですが、わざとタイヤを滑らそうとしても、トラクションコントロールが変に引っかかってギクシャクした挙動になることもなく、介入してほしい所で制御が入ってくれるので、とてもスムースに走ることができました。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
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ゲーム
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