「下取り」or「買い取り」他メーカー車に乗り替えるときにお得なのはドッチ? (1/2ページ)

トヨタはライバルメーカーでも高めの下取り額を提示する傾向

 新車販売業界では自分たちが取り扱うメーカー車のことを「自銘柄車」、そのほかのメーカー車を「他銘柄車」と呼んでいる。セールスマンの販売実績は単に販売台数だけでなく、粗利のほか、自銘柄代替え(同じメーカー車からの代替え)なのか、他銘柄車(ライバルメーカーからの代替え)からの代替えなのかで実績判断が異なると聞く。

 いまどきの新車販売は、すでに販売して顧客となっているお客からの代替え(自銘代替え)を繰り返すことで販売実績の基礎を築き、他銘柄車からの入れ換えで実績の上積みをしていくのが一般的な販売スタイル。新車販売台数の頭打ち傾向が続くなかでは、管理顧客の囲い込み(顧客を逃がさない)がどうしてもメインになってくるので、他銘柄車からの代替え受注は新車販売のなかでもかなり体力のいる仕事となっており、自銘柄代替えよりも評価が高いこともあるようだ。

 他銘柄車、つまりメーカーの異なる新車への代替えでネックになるのは愛車の下取り査定額。ただ、一般的には他メーカー車の下取り査定は伸び悩むといわれているが、すべてが当てはまるというわけでもない。

 ある新車販売事情通は、「やはり国内販売トップのトヨタでは、おしなべて他メーカー車であっても、そのメーカー系ディーラーよりも高めとなる下取り査定額が提示されるとのこと。査定時の基本となる査定標準価格が高めに設定されているようです」という。

 さらに事情通は、「『トヨタさんではいくら値がつきましたか』と聞く、トヨタ以外のメーカー系セールスマンもいるようだ」とのこと。下取り査定は、下取りしたあとの、どれぐらい幅広い再販ネットワークを持っているかが、下取り査定額に反映されてくる。やはり販売シェアが高い分、下取り車の再販ネットワークを持っているトヨタが強みを見せているようだ。規模の大きい自社系中古車オークションを持っていることも強みになっているだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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