実用車でも採用車種が増えている走行モード! 使わない人も多いこの装備は本当に必要か? (1/2ページ)

より快適かつ楽しくドライブするためのマストアイテム

 最近のクルマでは標準的になってきている走行モードのスイッチ。これも大きく分けて2タイプあり、ひとつはハイブリッド車の「EV/エコ/ノーマル/パワー(スポーツ)」という4つのパターン。もうひとつは、ガソリン車などの「スノー/エコ/ノーマル/スポーツ」といったパターンになる。

 ハイブリッド車のEVモードは、エンジンを始動させずにモーターのみで動くので、深夜や早朝に住宅地を走る場合や、ガレージ内に排ガスを漂わせたくない場合などには重宝する。

 エコモードは、どのクルマも共通で、アクセル操作に対するレスポンスがゆるやかになり、ATのシフトアップのタイミングも早めにして回転数の上昇を抑え、暖房・冷房の効き具合も控えめにするなどして、燃費を向上させる設定になる。

 そしてパワーモードもしくはスポーツモードは、アクセル操作に対するレスポンスがシャープなり、ワインディングロードなどでより俊敏な走りが楽しめ、下り坂ではエンジンブレーキの効き具合もやや強くなる。

 ノーマルモードは、エコモードとスポーツモードの中間の、まさに一般的な使い方、走らせ方に適したモード。通常はこのノーマルモードにしておけば間違いない。

 スノーモードは、雪道など滑りやすい路面での発進や走行がよりイージーになるモード。発進時のスロットル開度を(絞る側に)制御したり、燃料噴射量を制御して、スリップしにくい駆動力のかけ方になるようコントロールしている。ちなみに雪道以外でスノーモードを使うと、発進加速性能が極端に低下したり、高速走行時には車速が減少することがあるので、雪国の人でも利用している人は多くはない……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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