中古でぶつけて運転を覚えろは過去の話! 初心者に最適な200万円未満の現行国産車5台とは (1/2ページ)

安くて安全でクセのないクルマたち

1)ホンダ・フィット

 初心者に適したクルマの条件としては、以下のような内容が挙げられる。

・ボディが比較的コンパクトで取りまわし性が良い
・視界が優れ、運転感覚にもクセがなくて扱いやすい
・安全装備の充実度が高く、安心して運転できる
・価格が求めやすく燃費も優れ、出費を抑えられる

 以上の条件に合った車種として、小型車のなかでもっとも注目されるのがフィットだ。全長が4m以下のボディは、最小回転半径も4.7mに収まり、視界にも不満はないため運転しやすい。

  

 1.3リッターエンジンは実用回転域の駆動力が高く、JC08モード燃費は24.6km/Lと良好。燃料タンクを前席の下に搭載したため、全高を立体駐車場が使いやすい高さに抑えながら、後席の居住性や荷物の積載性も優れている。

  

 緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラを使うホンダセンシングのため性能が高い。車間距離を自動調節できるクルーズコントロールも備わり、長距離の移動も快適だ。このように内容を充実させて、価格は13G・Lホンダセンシングが165万3480円に収まる。

2)トヨタ・シエンタ

 多人数乗車や大きな荷物を積む必要があるユーザーには、コンパクトミニバンのシエンタを推奨する。3列のシートを装着しながら、全長は4300mm以下の5ナンバーサイズだ。

 薄型燃料タンクの採用で床を低く抑えているため、3列目のシートに座っても、膝の持ち上がる窮屈な姿勢にならない。小さくてもミニバンの実用性は高い。

 排気量が1.5リッターだから、JC08モード燃費はノーマルエンジンでも20.2km/Lと優れている。価格はXの7人乗りが181万6560円で、機能や装備に対して割安に抑えた。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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