もともとジュネーブショーでは「日本仕様はディーゼルが先行発売、ガソリンは遅れて追加」とアナウンスされていたが、欧州のディーゼル問題などを懸念し計画を変更。日本向け仕様は三菱初のダウンサイジングターボである1.5リッターターボ「4B40」+CVTの組み合わせで発売がスタートされた。
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画像はこちら エクリプスの「スタイリッシュな世界観」、パジェロの「SUV DNA」、ランエボの「スポーツDNA」をクロスオーバーしたモデルとして国内外で高い評価を受けているものの、久々のニューモデルにしては発売が思ったほど伸びていないのが現状だ……。
エクリプスクロスが属するCセグメントクロスオーバーSUV市場は世界の自動車メーカーがエースを投入する激戦区。いいクルマなのは当たり前、指名買いしたくなる「個性」が重要となる。そんななか、今年6月にエクリプスクロスにディーゼルモデルが追加。コイツはエクリプスクロスの「本命」と言っていい存在である。
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2.2リッター直噴ターボ「4N14」は、大幅改良されたデリカD:5にも搭載される最新のクリーンディーゼルで、新型インジェクター採用やエンジンフリクション低減、EGR領域の拡大、尿素SCRシステムの採用などにより、パフォーマンスはもちろん、環境性能や燃費も大幅にレベルアップさせたエンジンである。トランスミッションもデリカD:5譲りの8速スポーツモードATを採用。ギヤ比の変更はないが、ファイナルはデリカD5の3.075に対し2.955とハイギヤード化されている。駆動方式はガソリン車に設定されるFFはなく、全車AWD(S-AWC)となっている。
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試乗前にクルマのまわりを1周するが、ガソリンモデルとの違いはリヤの「DI-D」のエンブレムのみ。運転席に座ってもタコメーターのスケール(ガソリン:8000rpm、ディーゼル:6000rpm)程度とまさに間違い探しレベルである。個人的にはクリーンディーゼルを所有している事を視覚的に感じられる“何か”あってもいいと思うのだが……。
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