板金にブレーキまで! クルマの進化の影で泣く産業7つ (1/2ページ)

純正品の品質向上が引き金に……

 クルマに限らず、進化の一方で無くなっていくものは確実にある。それが進化というものだから仕方がないが、さびしいのもまた事実だ。進化の影で泣いているモノを探してみた。

1)コーティング普及で泣くワックス

 化学的に塗装を保護するコーティングに対して、ワックスは油分を付着させるという違いがある。これだけコーティングが普及するとさすがにワックスは売れず。メーカーとしては同じとはいえ、コーティングのほうがモチがいいのでトータルでの販売は減る。量販店のスタッフに聞くと「固形ワックスは1週間にひとつ売れる程度」とのこと。

2)安全装備で板金塗装の仕事が減少

 ぶつからないというのはいいことだけど、それだけ凹んだり、曲がったりしないので、板金塗装の仕事は減ってしまう。あったとしても、最近のクルマに使われる高張力鋼板は板金が難しいし、凝った色が増えて色合わせもしにくい。パネル交換もメーカーからの指示どおりにせねばならず、とにかく大変。人材不足も拍車をかける。

3)LEDの普及でバルブ交換が減少

 昔はバルブを明るいものにするというのは定番だった。しかし、最近はLEDの純正採用が進み、社外品への交換は不可能に近い。そもそも純正状態で明るいので、交換も意味なし。今のところまだハロゲンのクルマもあるので、バルブの交換需要はあるものの確実に減っているし、今後厳しくなるのは必至だ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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