タクシーと同名だと乗用車が売れない! クラウンやセドリックのようにいかないインドネシアの複雑なタクシー事情 (2/2ページ)

日本のクラウンのようにポジティブに捉えられるのは難しい

 中国では、韓国現代(ヒュンダイ)グループがタクシー車両の積極投入を進めた結果、販売シェアは確保できたが、タクシーばっかり走っているとのことで、ネガティブな反応のほうが多いとも聞く。

 ジャカルタのタクシー車両では、業界二番手の事業者が中国ウーリンブランドのMPVを使っているが、「導入当初はそこそこ使えても、やはり耐久性能に難があるようです」(事情通)。

 日本では長い間クラウンがタクシー車両として、乗用車そのままの車名で使われていた。しかしインドネシアのようなネガティブな反応よりも、”タクシーで使うほど丈夫”などということで、逆にブランドステイタスを高めることになり、タクシー仕様はなくなったものの、初代登場から60年を過ぎても日本を代表するモデルとなっている。

 あるメーカーのエンジニアが「タクシー車両の導入と展開はなかなか難しい」というのは、その結果がどうなるかは非常に流動的で読みにくいということを語ってくれたのかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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