【国沢光宏がWRCに挑戦】ラリー初心者が直撃! ラリーってそもそもなに? (2/2ページ)

観客たちのお楽しみ! 競技中のトラブルもラリーの醍醐味

篠田:最近、ラリー取材の勉強のためにWRCの動画をよくみているのですが、競技中に横転したりクラッシュしたりとトラブルがありますよね。クルマが壊れたらその場で直してもいいんですか。

国沢:もちろん! だから競技車両に工具などは積んでいて、乗っている僕らがクルマを直すことはある。けれど、ルール上では競技中にドライバーとコ・ドライバー以外の人間が車両に触るのはご法度。海外の動画などを見ているとコースのギリギリまで寄って見ている人や、横転したときに観客がコース上に出てきて車両を起こすのを手伝っていることがあるけれど、本来ならNG。でも実際にはそれがラリーの醍醐味になっているんだ。だからあれは人ではなくて「妖精」だと思っているよ(笑)。

ラリー

篠田:日本の感覚だとコース上に出たら危ないというイメージがありますが、それもラリーの面白さということなんですね。あと動画では曲がりきれずにコース外へ飛び出してしまうのを見かけますが、この場合のペナルティは何かあるんですか。

国沢:とくにないよ、失敗したというだけ。強いて言えば、タイムロスしてしまうのがマイナスかな。

篠田:なるほど〜。ドライバーとして参加している国沢さんの立場から見て、WRC の魅力はなんだと思いますか。

ラリー

国沢:WRCはほかのラリーと比べてもやっぱり規模感が違うよ。どんなスポーツでもそうだけれど、上位クラスの大会になればなるほど、出場する選手のレベルはまるで違うよね。WRCも同じで、トップクラスが出場するからタフで奥行きがあるよ。

篠田:それは実際に見て体感したい部分ですね。だんだん興味が湧いてきました! では、ラリーを見る上で楽しむコツを教えてください!

ラリー

国沢:まずは興味を持ってもらいたいね。一番わかりやすいのは実際にラリーカーが街なかで走っている姿を見て、ラリーってこんなことをやっているのかと知ってもらい、さらに深掘りしてもらうこと。そしてまた次のラリーを見にきてほしい。WRCなら一度見るだけでも、迫力やすごさはかなり理解できるんじゃないかな。

篠田:今日はありがとうございました。ドイツに行ってWRCの世界を目の当たりにするのが楽しみです!

というわけでラリーとは何か? についてシッカリ理解できた私篠田。次回は、なぜ国沢さんはラリーに挑戦するのか? を直撃したいと思います!


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