【国沢光宏がWRCに挑戦】ついに本格的な競技スタート! 新人編集部員が受けた洗礼と感激とは (2/2ページ)

ラリーの楽しみ方は人それぞれ! SSには出店も用意

 SSでは、こういった見どころに行くと、多くの観客に出くわすことになる。ドイツ国旗などの旗を持って応援する人や、椅子に座ってのんびりとビールを飲む人、ドイツ国旗をイメージした帽子をかぶった人など人それぞれにラリーを楽しんでいる。一部では来場者を楽しませようと、出店が設けられているSSもあり、軽食やお酒を楽しむことができる。

WRC ラリー

 DAY2では私も訪れたSS7がまさにその状態であった。日中からビールを片手に騒いでいる姿はうらやましい。カメラを持ってうろついていると声をかけられることや、記念撮影してくれとばかりにしっかりとポーズを決めてくれる人もいた。

 SS7は広場のようなところでひらけており、スタートしてからもしばらく車両の行方を追うことができる。自分たちの前を競技車両が通過すると声を上げたり笛を鳴らしたりと、陽気な観客たちがその場を盛り上げていた。私も仕事が終わったら思いっきりドイツビールを飲もうと心に決めた。

 実際にSSまで行って感じた醍醐味は、ラリーカーが間近で見られること。サービスパークはもちろん、SS内やリエゾン(移動区間)でも、観客との距離がとにかく近い。レースのように同じコースを何度も走ることは一部しかないため、長い時間待っていて通り過ぎるのはほんの一瞬。ただ、それでも待っていて良かったと思えるくらい、迫力ある走りや音を体感することができる。

WRC ラリー

 ただ、私にとっては、今回が初めてのラリー取材。SSでの取材にあたって困ったこともあった。撮影ポイントの確認などを含めてかなり時間に余裕を持って行動していても、道路の規制や徒歩での山登りなどで時間を要するということ。また、良い場所を確保しようとすると、スタート時間の1時間以上前からはその場で待機していなければならず、日差しが強いなど気候を事前に確認しておくことの大切さを学ぶことができた。

 こちらは番外編だが、トイレの問題についても触れておきたい。特にSS3のブドウ畑の中には簡易トイレもほとんどなかった。初めてラリー観戦に来られる際には携帯用のトイレなどを持参することをオススメしたい。

DAY2で初めてのSSを体感した私篠田。仕事終わりには満点の星空をツマミにしっかりとビールをいただき、明日に備えた。DAY3ではラリー・ドイツ名物のパンツァープラッテ(軍事演習地内にあるコース)などの様子をお伝えする。次回もお楽しみに!


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