クルマのブレーキパッド交換後の「キーキー音」は何かの不具合? 放置しても問題ないのか (2/2ページ)

ブレーキ専用グリースやゴム状の鳴き止めケミカルが有効!

 最近では精度が上がってきていたり、使用する素材の工夫によってキーキー音が出にくくなってきている。しかし、パッドをつけて走ってみたら音がするというのでは、再度分解しなくてはならず、二度手間だ。キーキー音が出なかったとしても初期馴染み促進効果もあるので、対策はしておいたほうがいいだろう。

 方法はシンプルで、要は振動を抑えればいいので、パッドの裏のキャリパーピストンが当たる部分にブレーキ専用グリースやゴム状の鳴き止めケミカルを塗るのがよくある方法。また、パッド自体の当たりをソフトにするために、摩擦材部分の角を面取りするのも効果あり。パッドの裏に金属の板が付いている場合があるが、これも振動を抑えてキーキー音を防止するためのものなので、取ってしまうのは御法度だ。

 ちなみに走行会やレース用のメタルパッドは摩擦材に金属が配合されていて、それがローターに当たってキーキー音が出やすい。この場合は、パッドの素材的に仕方がないので、あきらめるしかない。

 最後に似たようなもので、ベルトのキュルキュル音があるが、こちらはベルトが劣化している証拠なので、交換すれば消える。またすぐに交換できない場合は、潤滑スプレーや専用の鳴き止めスプレーを吹けば暫定的に消すことはできる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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