【試乗】虻も蜂も取ったメルセデスAMG A 35! ハイパワーでありながら扱いやすい仕上がりは女性にもマッチ (2/3ページ)

ハイパフォーマンスと運転しやすさを両立する走りに驚き!

 走り出すと、まず感じるのは低回転から余裕たっぷり、AMGスピードシフトDCT7速デュアルクラッチトランスミッションによってドラマティックに吹き上がる加速フィール。それがとても気持ちよく、適度な手応えのあるステアフィールや、ガッシリと路面を捉えている接地感もあって、「いいクルマを運転している」という満足感が早くも芽生えてくる。

 そして、視界の良さと大きすぎないボディサイズがあいまって、驚くほど運転しやすいと感じる。ハイパフォーマンスモデルというと、普段の街乗りがしにくいのでは? と構えてしまう人もいるかもしれないが、AMG A 35はまったくそんな心配はいらないはず。むしろ、ステアリングやペダル操作で自分の意図したとおりに動くリニア感によって、いつの間にか自然にリラックスして運転していることに気づく。

 慣れてくると、いろんな操作がステアリングスイッチだけで指先ひとつでできるのもありがたい。快適かつ低燃費な走りに適した「コンフォート」、スポーティな運転に特化した「スポーツ」と「スポーツプラス」、滑りやすい路面でも安心の「スリッパリー」、個々の項目を自分好みに設定できる「インディビジュアル」の5つの走行モードも、右手の指先だけで簡単に変更可能。

シフトアップのタイミングやペダルのレスポンスなどまで変わるので、状況によって最適な走りが常に選べるのが楽しくもあり、安心でもある。これなら、ウィークデーの買い物や送り迎えなど「ちょっとそこまで」のドライブでも、休日に遠出をしてワインディングなどで走りに興じるのも、どちらも思いっきり楽しめそうだ。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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