【試乗】虻も蜂も取ったメルセデスAMG A 35! ハイパワーでありながら扱いやすい仕上がりは女性にもマッチ (3/3ページ)

優れたユーティリティや先進性能はカーライフを豊かにする

 そして、走りの良さだけでなくユーティリティもしっかり維持されているのが、AMG A 35の魅力でもある。収納スペースでは、このクラスではなかなかないリッド付きの収納トレイやドリンクホルダー、スイッチで開くセンターコンソールボックスなど、便利さと上質感を両立。後席も足もとのゆったりとしたスペースがあり、大人2人がくつろいで座れるし、ラゲッジスペースは大きな開口部とフラットなフロアで、容量もたっぷり。後席が4:2:4分割で倒せるので、長い荷物を積んでも4人乗車で出かけることもできる。

 さらに、「ハイ、メルセデス」でいろんな情報検索やナビ設定、音楽からエアコンまで、言葉による操作が可能な対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や、テレマティクスサービス「Mercedes me coonect」も搭載。これがあれば、自分が知らなかった情報で魅力的な景色、お店、レジャー施設などもどんどん発見できたり、緊急時など困った時にもすぐサポートが得られるので、今までとは明らかに違う、新時代のカーライフが手に入るのも嬉しい。

 もちろん、飛躍的に進化したレーダーセーフティパッケージによって、全車速での追従やステアリングアシストをはじめとする先進の安全運転支援技術も盛りだくさん。その充実度はSクラス相当にあたり、縦列駐車・並列駐車をアシストしてくれる「アクティブパーキングアシスト」もあるので、運転が苦手な人にも優しいクルマとなっている。

 こうして体感してみると、AMG渾身の1台は街乗りから高速クルージング、家族でのドライブまで、いろんなシーンで最高の楽しさ、快適性を引き出せるように心を配った技術の結晶だと思える。ハイパフォーマンスモデルと謳うように、腕の立つドライバーが満足できるポテンシャルを持つのはもちろんのこと、決してそうではなくても扱いにくいことがなく、むしろ一緒に過ごすうちに愛着が湧いて、人生が豊かになる。そんな1台だと感じた。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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