お金をかける価値あり! 交換で劇的に違いを感じられるクルマのアフターパーツ5選+α (1/2ページ)

走りはもちろん快適性を実感できるパーツもある!

 クルマに使われている部品は、1台当たり3万点ともいわれている。全部が全部気に入っていれば純正のままが一番だろうが、なかには消耗するものもあるし、自分なりにカスタマイズしたいパーツもある。そうしたなかで、交換したときに効果が実感しやすいパーツをいくつかピックアップしてみよう。

1)シート

 ドライバーとクルマとの最大の接点となるシートは乗り心地や居住性、疲労感に直結するだけでなく、クルマからのインフォメーションを伝えるという意味で、ハンドリングパーツのひとつともいえる。残念ながら、国産車ではまだまだシートにコストをかけているクルマは少ないので、レカロなどの一流品に交換すると、クルマの印象まで変わるほど効果が大きい。

 出来のいいシートは、背もたれにもSバネではなくバックパネルが入っているので剛性が高く、ウレタンの密度も高いので、長距離を走っても疲れない。運転中にモゾモゾと座りなおしたくなるようなこともなく、運転に集中できて、腰痛や肩、首が凝ることもない。

2)タイヤ

 タイヤは消耗品であると同時に、クルマの走りを左右する最重要のパーツ。劣化したパフォーマンスの低いタイヤから、新品のハイパフォーマンスタイヤに交換したときの違いは、ほとんどの人が気付くはず。

 反対に純正タイヤがいいタイヤで、そのタイヤがすり減ったときに、値段だけを重視し、安っぽいクオリティの低いタイヤを買ってしまったりすると、その違いに愕然とし、「しまった」と後悔することになるだろう。

 もちろん雨の日の安心感や、直進性、乗り心地、ノイズ、燃費、制動力、ステアリングインフォメーションといった要素は、全部タイヤ次第で変わってくる。タイヤを交換するときは、車種や目的に合ったタイヤで、純正タイヤ以上のクオリティのものを選ぶように気をつけよう。

3)ダンパー

 あまり気にしている人は多くないかもしれないが、ダンパーも走行距離に応じて、徐々に劣化がすすむパーツ。4~5万kmも走れば内部のオイルが熱で劣化し、ダンピングが悪くなり、乗り心地がフワフワしたり、ロールやピッチングのスピードが速くなってきたり、高速時の接地性(とくにフロント)が悪くなったりしてきてしまう。

 ダンパーの消耗は、毎日少しずつ進むので、普段からクルマに乗る機会が多いオーナーほど気づきにくいかもしれないが、5万kmぐらいで交換してやると、その違いに驚くはず。純正でビルシュタインのダンパーを装着しているような車種だと、新品への交換だけでなく、ダンパーをオーバーホールするという選択もできる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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