この記事をまとめると
■キュルキュルとした音は補機ベルトの劣化か張り具合によることが多い
■音を消すケミカルもあるが一時的な対処にしかならない
■パーツ価格は安いので音が出たら交換するのが正解
ベルト自体には問題がなくても異音がすることもある
エンジンをかけた直後に、ボンネットからキュルキュルという音がしたり、街なかで通り過ぎるクルマからも異音が聞こえてくると、大丈夫かなと思うこともある。これがエンジンの回転に合わせて大きくなったり、消えたりするようなら、補機ベルトが原因であることが多い。
補機ベルトはエンジンから取り出した動力を発電機やエアコンのコンプレッサーを回すために伝えるもので、ゴム製なので消耗品のひとつとなっている。教習所でも、ボンネット内の点検として、押して張りを確認するのを習ったはずだ。
ベルトまわりといっても、異音の原因は細かく見るといくつかあって、まずはベルトが減って滑っているから。またベルトに問題がなくても、張り具合が正しくないときにも同様にキュルキュル音が出る。
この場合、きついよりも緩いほうが音は出やすいが、きついのも回しているプーリーに入っているベアリングを損傷する可能性は出てくるので、いずれにしてもベルトは正しく張られていないとトラブルの原因になるため注意したい。ちなみに、しばらくすると消えることがあるのは、滑って発生する熱でベルトが若干縮んで滑りがなくなるからだ。