今からお金を貯める価値あり! 東京モーターショーに展示された「市販確実」な激熱コンセプトカー3選 (2/2ページ)

実用カーとしての期待が高まる高性能EVも市販化目前!

2)日産ARIYA CONCEPT(アリアコンセプト)

 リーフでEV開発と販売の実績を重ねている日産は、やはり世界的人気のクロスオーバー市場にEVを投入する。デザインは、北米専売MPVのクエストなど、これまでの北米日産車のイメージが漂う雰囲気。まだ細部はコンセプトカー然としているが、全長4600mm×全幅1920mm×全高1630mmというボディ寸法はクエストよりはひとまわり小さく、日本でもなんとか普通に乗れるサイズだ。

 駆動は前後2モーターを緻密に制御するAWDで、かなり高度な運動性能が与えられるという。ボディサイズ的に物理的な余裕があり大容量のバッテリーが積めるため、アクティブな加速性能を発揮させやすいことが想像できる。旋回性能でも、ノートはもちろん、従来のMPVやクロスオーバーとも一線を画すスポーティなものになり、もちろん悪路の走破性能もハイレベルに仕立てられるようだ。きっとニスモバージョンも設定されるだろう。

 インテリアの完成度は意外と高く、「シームレス」というデザインコンセプトで見た目の一体感や触覚で操作できるスイッチ類など、乗員に先進性を感じさせる設計となる。プロパイロット2.0の搭載を始め、スマホとの連動により乗車前後のルート案内も行えるという新機構の実用化も楽しみだ。

3)マツダMX-30

 内燃機関磨きで独自性を見出していたマツダも、ついに2020年中にSUVで量産EV市場へ参入する。パッと見は最近のマツダのSUVのデザインテイストの延長にある雰囲気だが、リヤドアが目立たないクーペルックとしているところや、RX-8で実績のあるセンターピラーレスの観音開きドアとしているなど、マツダらしいスタイリッシュさの進化発展形という感じだ。好印象を抱いたクルマ好きも多いことだろう。

 143馬力のモーターを積むFFということだが、全長4395mm×全幅1795mmであるなどサイズは意外と小さく、小気味よい活発な走りを予感させる。またボンネットが低くてフラットなところから、ロータリーエンジンの搭載を期待した人も多かったはず。そんな期待に応えるかのように、発電用のロータリーエンジンを搭載するレンジエクステンダーも検討されているというから素晴らしい。かつてのRX-7のような生粋のリアルスポーツカーに積まれることは難しくとも、ロータリーエンジンが復活する道筋がハッキリ見えたことは大きな朗報と言える。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

新着情報