【消えるのは避けられない運命なら乗るなら今のうち!】大排気量エンジン車でしか味わえない魅力とは (2/2ページ)

グッと押し出す感覚は大排気量ならでは

 トルクが太いと発進時に回さなくてもいいので、すっと前に出られる。その後の加速も同様だし、巡航時はゆるゆると低回転を保てるのでラク。そしていざというときアクセルを踏めば、太いトルクを活かしてドンと背中を押してくれる。アメ車でいうと、往年のV8のイメージだ。

 ターボのような鋭いパンチ力というよりも、全身に力を込めてグッと押し出すような感覚は大排気量ならでは。小排気量だと、トルクは細いので力強く押すような感じではない。高回転まで回して力を出していく感じになるのは仕方がなく、ゆったり感はなくなってしまう。

 6リッター超えのアメ車は極端な例かもしれないが、日本車でもたとえばトヨタのアルファード、ヴェルファイアの人気を支えるのは3.5リッターV6で、オーナーに聞くと「力があるからストレスがなくていいし、いざとなると速い」という声がよく返ってくる。これは36.8kg-mというかなり太いトルクのおかげ。2.5リッターの直4は3分の2となる24.0kg-mなので、その大きさがわかるだろう。

 排気量が大きいというのは、燃費、環境性能において絶対的に不利な部分もあるので、今後は減っていくのは確実。今のうちに楽しんでおくものなのかもしれない。維持費はバカ高だが……。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

-

愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

新着情報