【たかがタイヤ交換と侮るな!】スタッドレスタイヤに自分で交換する際に気をつけるべきポイント9つ (1/2ページ)

本格的な工具も必要ないため気軽に挑戦しやすい!

 気象庁の長期予報によると、この冬は全国的に気温が平年並か高めで、降雪量は北・東・西日本、日本海側で平年並か少ないという見通しだ。ただ爆弾低気圧や突然の大雪に備え、できれば雪国以外の平野部でもスタッドレスタイヤに履き替えておいたほうが安心だ。

 夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換は、タイヤ専門店やカー用品店にお願いするのが一番だが、自分でやれないこともない。あまり経験はないが、今シーズンは自分でタイヤを交換してみたいと思っているビギナーのために、いくつか注意点を挙げておこう。

1)必ず平地で行うこと

 タイヤ交換にはジャッキアップが必要だが、ジャッキアップは必ず平地で行うこと。作業中にジャッキが倒れたら大ごとになるので、真っ平らでアスファルトかコンクリートなどの地盤がしっかりしている場所にクルマを止め、サイドブレーキをかけつつ輪止めでタイヤを固定しておくこと。

2)交換するための道具を用意

 タイヤ交換は車載工具でもできないことはないが、車載工具は基本的に応急用! 最低でも十字レンチとフロアジャッキぐらいは用意したいもの。できればジャッキスタンド=通称“ウマ”とトルクレンチもあるのが望ましい。

 新たに買い揃えるとしても、十字レンチとフロアジャッキとウマ(2個セット)を合わせて、1万円でおつりがくるくらい。安全にかかわる部分なので、これらをケチるぐらいならタイヤ屋さんに頼んだほうがいい。

3)ジャッキアップの前にホイールナットを少し緩める

 準備ができたら、ホイールナットを十字レンチで少しだけ緩める。ジャッキアップしたあとだと、ホイールナットをゆるめようとしてもタイヤ自体が回ってしまってやりにくくなるので、タイヤが接地した状態でゆるめておくのがコツ。

 このとき、ホイールナットが固くて回らないからといって、車載のタイヤレンチなどを足で踏んだり蹴飛ばしたりするのは絶対にNG。ハブボルトが折れたり伸びたり傷んだりするので、工具は必ず手で扱うこと。

 十字レンチで反時計回りに回してもびくともしないホイールナットは、オーバートルクで締まっているか、錆びて固着している。力任せで回そうとせず、タイヤショップやディーラーなどへ持って行こう。

4)ジャッキはジャッキアップポイントに正確に当ててウマをかける

 ボディにはジャッキを当てていい部分とそうでない部分がある。取扱説明書を見てジャッキアップポイントを確認し、そこにジャッキを入れてタイヤが2センチぐらい地面から浮くところまで持ち上げる。持ち上げたら、ジャッキはジャッキアップポイントのそばにウマをかける。

 ウマがないという人は、ホイール付きのタイヤをジャッキ付近のサイドシルと地面の間に入れておくこと。こうすることで、万が一、ジャッキが倒れたりしたときに、クリアランスが確保できるので、ある程度の安全性は確保できる……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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