【エンジンの終わりはクルマの終わり!】寿命に達したエンジンを見分けるポイント4つ (2/2ページ)

圧縮圧力の定期的な測定も効果的

3)オイルが減りやすい

 厳密に言うと少しずつは減るが、1000kmで1リッターぐらい、目に見えて減るようならシリンダー内に入り込むなどしている可能性が高い。通常は白煙が出るが、出ないこともある。

4)圧縮圧力が低い

 圧縮比と間違える人がいるが、圧縮圧力は別だ。圧縮比はヘタろうが変わりないが、圧力は混合気をつぶす時の力の度合い。エンジンのピストンとシリンダーはまさに注射器のようなもので、つまり圧縮圧力とは、ピストンが上に上がってぎゅっとつぶしたときの力のことを指す。

 新品の頃は気密性が高いので圧力は高いし、逆に消耗してシリンダーの気密性が保てていないと圧力は下がってしまう。特殊な測定ツールを使って、ピストンを上下させて測ってみて、規定値を下まわるとそのエンジンは寿命ということになる。測定自体はむずかしくないので、健康診断代わりに測ってもらうのもいいだろう。

 以上、エンジンの寿命を判断する4つのポイントをまとめてみたが、結局のところ、ピストンとシリンダーを中心として、どれだけ摩耗するかがカギとなる。摩耗を防ぐには定期的なオイル交換が大切なのは当然のことだけに、日頃のメンテが結局はエンジンの寿命に大きく関係するということもわかってもらえただろうか。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

-

愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

新着情報