【試乗】いま話題の巨大ミニバン「トヨタ・グランエース」は圧巻の豪華さと驚異の取り回しがスゴイ! (1/2ページ)

3列目までにグランクラス級のキャプテンシートを採用

 ちょっと感のいい人ならば、その名を聞いただけで、クルマのキャラクターがおおよそ想像できるに違いない。

グランエース」。

 おそらく語源は「グランドハイエース」であろう。そう、ハイエースから商用車臭を消し去り、豪華仕様に整えたのであろうことがわかる。ガテン系の移動や機材運搬で人気なのが嘘であるかのように、超豪華に仕立てられたのが「グランエース」なのである。

 結果として、国内最大サイズの高級ミニバンとなった。プレミアムミニバンの世界を圧倒的な魅力でリードするアルファード/ヴェルファイアの雰囲気をそのまま注入しつつ、大きさでははるかに凌ぐ。

 全長で約400mmも長く、全幅で約150mmもワイドなのである。上背も約60mmも高い。立体駐車場への乗り入れが気になる1990mmである。威風堂々とした佇まいであり、クルマというより巌のよう。

 アルファード/ヴェルファイアのようにケンカ腰のルックスではないのは良心だろう。肩で風切ってガニ股で歩くような無粋さを感じなかったことにホッと胸をなでおろした。

 最大の特長は、車内の豪華さにある。新幹線のグランクラス級のキャプテンシートが組み込まれる。そしてそれは、アルファード/ヴェルファイアでも我慢席であった3列目にも採用されているのだ。つまり、2列目と3列目の4名がグランクラス級の快適性を享受できるのである。

 4列シート仕様もある。さすがに4列目までグランクラスとはならなかったが、2名×4列=8名がゆったりと移動できることに違いはない。

 3列目まではグランクラスであり、4列目だけ標準車といった趣きだ。


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