【鉄仮面やR32など過去にはないクルマも存在!】クルマに「フロントグリル」は必要あるのか (1/2ページ)

グリルは外気を取り入れる役割を担う

 エンジンルームの前方、左右のヘッドライトに挟まれた部分にある、格子状のパーツをフロントグリルという。

「グリル」とはもともと料理に使う焼き網などのことだが、クルマの場合、ここを開口部にして、外気を取り入れ、ラジエターやインタークーラー、エアコンのコンデンサなどを冷やす構造になっていて、異物がそれらの冷却フィンに当たらないよう、メッシュ状もしくはスリット状のパーツがついている。

 と同時に、フロントグリルはまさにクルマの顔のど真ん中にあるので、顔の形、個性を決めるデザイン上の重要なパーツという役割もある。

 ロールス・ロイスのパルテノングリル、BMWのキドニーグリル、アルファロメオの盾形、ブガッティの馬蹄形、アウディのシングルフレームグリルなどは、各社の象徴として、誰もが知っているデザインだ。

 国産車でも、レクサスのスピンドルグリルや、マツダの5ポイントグリル、日産のVモーショングリル、スバルのヘキサゴングリル、三菱のダイナミックシールドなどが、それぞれのメーカーの『顔』を作っている。

 一方で、グリルのないグリルレスのクルマもいくつかあり、そうしたクルマは、グリル部分ではなく、バンパーに大きめの開口部を設けて、冷却性を確保している。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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