【キンキンに冷えていてもいまのクルマには不要!?】冬は暖機運転を長めにすべきか否か (2/2ページ)

- 名前:
- 近藤暁史
- 肩書き:
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- 現在の愛車:
- フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
- 趣味:
- レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
- 好きな有名人:
- 遠藤ミチロウ、岡江久美子
これだとエンジンが早く暖まるので、触媒の働きも早まって環境にもいい。ちなみに触媒はある程度の熱が入らないと排ガス浄化をしないので、各自動車メーカーとも、設置場所も含めていかに早く暖めるかに腐心している。
もちろん冬場は、ATやCVTも含めてオイルは硬く、足まわりのダンパーやゴムも動きは渋いので、止まっているのも走り出してからも心もち長めがいい。とくに最初の動き出すまえに「ひと呼吸」置くときは、オイルが各部にかなり回りにくくなっているので、タコメーターを見て暖機のために回転が高めになっているところから、下がるのを目安に動き出すといいだろう。とくにクルマをあまり動かさないサンデードライバーの方は注意してほしい。
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とにかく止まったままのアイドリング状態を最小限にするのが現代流の暖機なのだが、ひとつ最近気になることがある。CVTやATはやはりある程度、停車した状態で暖機したほうが長持ちするように思えるのだ。理由は油圧を利用しているからで、いきなり走り出すと所定の油圧がかからず、内部の消耗が進んでしまう。エコ重視はいいが、消耗が早まってメンテや修理が必要になるのもある意味、エコではない。
いずれにしても、エンジンをかけてすぐに走り出すのだけは避けてほしい。走れてしまうだけにダメージが少ないようにも思えるが、金属同士やゴムが組み合わさったものがクルマだけに、ストレスは確実にあるというのを覚えておいてほしい。