【落ちない汚れの正体とは?】クルマのボディにつく「ウロコ」の原因と除去方法 (2/2ページ)

ウォータースポットの放置は除去不能になることも!

 ボディもガラスと同じように落とすのは非常に大変で、やはりコンパウンドで削りとるしかない。逆を言えば、長年放置して太陽光などによって焼き付いたりしていなければ落とすことはできる。

 ボディにはウロコと間違えやすい、点々としたシミができることがある。見わけは付きにくいのだが、ウォータースポットと呼ばれるこのシミはレンズ効果が原因。撥水系のコーティングは水玉ができて気持ちいいが、突然晴れると日光が水玉によって集められて、塗装が焼けてしまうというのが、シミのできる理屈だ。この際、水玉にウロコの原因になるカルシウムなどが入っていると、相乗効果で被害は拡大する。

 水によるシミだから簡単に落ちるだろうと思いきや、ひどい場合は塗装自体が焼けてしまい、除去不能なこともある。つまり塗装が変質してしまっているので、磨いても劣化層が除去できないのだ。ウロコ防止、そしてウォータースポット防止という点では、撥水よりもベタっとした水膜ができてそのままズルリと流れ落ちる親水性のコーティングのほうがオススメだ。撥水で防ごうとするなら、突然晴れてきたら、一気に走って水滴を飛ばすか、マメに拭くなどの手間をかけるしかない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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