いま世間で問題視される「乱横断」! 危険極まりない実態とは (1/2ページ)

左右を確認しないことがもっとも危険!

 乱横断という言葉を聞いたことがあるだろうか。朝のワイドショーなどでも取り上げられるようになってきた、乱横断。乱横断とは最近できた言葉で、当方ではその名称は使っていなかったものの、同様の内容はたびたび指摘してきた。それだけに世間的にも注目を浴びるようになってきたのは、やっとかといった感じだ。

 乱横断とは、横断歩道以外を渡ったり、横断歩道でも信号を無視して渡ることで、高齢者を中心に問題になっているのだが、実際は年齢を問わずで、高齢者であればゆっくりすぎて危険。中年以下だと、いきなり飛び出しのように突然渡るのが問題となっている。

 高齢者については事故データにも顕著に表れていて、2018年の統計では歩行者の事故は自転車よりも多く、さらにそのうちの7割が高齢者。その3分の2に法令違反があったというから、高齢者についてはかなりの問題であり、対策が急務と言っていい。

 ワイドショーでは、実際に行なった人に乱横断をした理由を聞いているのだが、「渡れると思った」、「あそこで渡っても危なくないから」というよくある定番以外に、「法律は関係なく、自分の人生の時間を大切にしたい。年寄りは危ないと思うけど、自分は運動神経や反射神経がハンパないから大丈夫」、「横断歩道以外を横断すると緊張感が増すので安全。横断歩道では気がゆるむのでかえって危険というのが持論」などという、パンチのある珍説が紹介され、ネット民を中心に炎上に近い盛り上がりを見せている。もちろん何言っているんだ、コイツ的なコメントがほとんどなのが救いではある。

 横断禁止の道路を渡るのは違反となるが、本質的な問題は渡ってはいけないところを渡ることだけにあるのではない。ワイドショーなどでは顔にモザイクがかかっていてわかりにくいが、一番の問題は左右を見ずに突然渡ること。今までの観察からすると、最近は老若男女関係なく行なわれている。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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