【試乗】AMG GT53 4MATIC+は超絶ハイパフォーマンスでも運転はイージー&スムース! (1/2ページ)

パワーユニットには最新技術をフルに採用

 今回ご紹介するのはAMGの個性派モデルである、GT53 4MATIC+だ。「GT」の名が冠された4ドアモデルであるGT53はAMG社が独自に開発した4ドアモデルとして注目を集めている。同社のスーパースポーツである「GT」をフューチャリングしている。

 全長5050mmと5mを超える大柄の車体で、全幅も1955mmと2mに迫る。しかしワイド&ローのプロポーションで整えられメルセデス・ベンツの最上級セダンクーぺ「CLS」とは異なる迫力のある佇まいを醸し出している。

「53」のネーミングからわかるとおり、搭載するパワートレインは3リッター直6ツインターボチャージャーのガソリンエンジンにISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)と電動スーパーチャージャーを装備する最新技術をフルに採用したパワーユニットだ。

 このパワーユニットが発する最高出力は435馬力に及び、最大トルクは520N・mを1800〜5800rpmという幅広いレンジで発生させられている。

 トランスミッションには9速ATが採用され、これを4輪駆動システムの4MATICに組み合わせてパワートレインを構成しているのだ。さらに「+」が付記されているのは、前後駆動力配分を電子制御で可変制御し、後輪へのトルク配分100%のFR(フロントエンジン・後輪駆動)的車両運動特性を備えさせているためだ。

 車体デザインは流麗なルーフラインが特徴だが、乗り込むとヒップポイントが低く設定されていて、思った以上にヘッドクリアランスが十分にある。それは後席も同様で、大人が搭乗しても十分な快適性が保たれている。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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