かつてのホンダは凄かった! 踏めば脳天まで痺れる「エンジンのホンダ」を感じさせる名車5選 (2/2ページ)

比較的安価な設定で当時の若い走り屋にとっては定番のモデルも!

3)NSX-R(NA1型)

 世界のトップスポーツに真っ向から勝負を挑み、互角以上の性能と速さを発揮した歴代ホンダの大レジェンド的な名車だ。

 30度位相差クランク付きの90度バンクをもつV6のC30Aユニットは、ノーマルでもチタン製のコンロッドやマグネシウム製のインテークチャンバーを採用するなど、当時のホンダの技術の粋を結集していた。

 比較的フラットなトルク特性ながら高回転域での鋭敏さとスムーズさを備えたことで評価が高かったが、ノーマル比170万円アップのタイプRではクランクシャフトのバランス精度やピストンなどの摺動パーツの重量精度を高めた手組みユニットを搭載。

 スペックは変わらないもののレスポンスはさらに鋭く、官能性は別物と評された。車体の組み立ても専用工場で手作業による生産工程が多く、初期型のノーマルでは玄人筋から酷評された操縦性も改良。現在の中古車相場は2000万円を超えている。

4)3代目シビックタイプR(FD2型)

 超高回転型NAエンジンとしては最後となるタイプR。2代目シビックタイプRの時代に生まれたK20Aユニットは、本来は環境対応型のi-VTECだが、2代目インテグラタイプRや2代目アコードユーロRにも積まれながら改良を重ね、本機では最強の225馬力に達し、往年のVTECらしいメリハリの強さや高回転域の鋭敏なキレ味を残しながら、低速トルクも豊かにして扱いやすさを増した万能性が光る。

 その一方、4ドアセダンベースながらサスペンションは超ハードな設定で、走行中に迂闊に喋ると舌を噛みそうになるほど。そんな古典的なタイプRの味わいが残されたことで、古参のホンダファンからの評価は高い。タイプRへの思い入れが強い土屋圭市さんは「最新のタイプRのエンジンはパワフルにはなったが、ホンダらしい切れ味が今ひとつ欠ける」と常々語り、本機のエンジンのフィーリングを再評価している。

5)2代目CR-X(EF8型)

 1989年に2代目インテグラとともにデビューした初のVTECエンジンB16Aを搭載するSiRを追加。NAながらリッターあたり100馬力というスペックは当時としては驚異的な高性能で、VTECの名声はたちまち大ブレイクした。

 B16Aは4代目シビックにも積まれ、同じSiRというグレードで大人気を博すが、2代目CR-Xは兄弟車の4代目シビック3ドアよりさらに全長とホイールベースが短く、ハンドリングがピーキーだったことから玄人筋や運転マニアから高く評価された。シビック3ドアとともにSiRでも車両価格は150万円前後と安く、当時の若い走り屋の定番モデルのひとつに。

 ちなみに、VTECの前身にあたる「ZC」という1.6リッターのDOHC4気筒エンジンも1980年代当時の小型車向けユニットとしてはトップクラスの高性能を誇り、同時代のシビックやCR-X、インテグラに積まれてホンダのスポーツイメージアップに貢献。頑丈さでも定評があったなど、耐久性も高かった。ホンダ名機のひとつとして思い出しておきたい。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

新着情報