「最近のクルマがつまらない」は嘘! いま自動車業界に足りないモノとは (1/2ページ)

「最近のクルマがつまらない」は嘘! いま自動車業界に足りないモノとは

この10年で急激に交通事故が減少してきている

 クルマ好きの仲間から「なんだか最近のクルマはつまらないな」という言葉を聞くことが多い。クルマといえばスポーツカーが主役で、アクセルを踏めばどこに飛んでいくかわからないようなスリリングな時代にドライビングを楽しんできた世代には、最近のモデルは優等生すぎて物足りないと感じてしまうかもしれない。

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 しかし、それは当然の進化といえる。マフラーから放たれる排気は爆音で、排ガスの臭いもキツかった時代に戻るというのは考えられないし、社会的にも認められない。荒々しい乗り味にしてもエンジン特性やサスペンション性能が劣っていたからそうなっていたのであって、あの時代の乗り味がスポーツであったというのは思い出を美化しているに過ぎない。現在のクルマと比べるのはナンセンスだ。

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 また、AEB(衝突被害軽減ブレーキ)のような先進安全装備を批判する声もあるが、その効果は絶大で、交通事故は減っている。警察庁の統計データからランダムに抜き出すと、以下のようになっている。

交通事故発生件数

1969年 72万880件
1989年 66万1363件
2009年 73万7637件
2019年 38万1002件

 この数字からもわかるように、この10年で急激に交通事故は減少している。ドライバーの入れ替わりは多少あっても大半は歳を重ねつつハンドルを握っているわけで、意識が変わったといってもスキルが大幅に変化することはない。事故が減っているのはAEBなどが普及したおかげだ。

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 スリリングな乗り味が減ったのはESC(横滑り防止装置)が普及したおかげである。姿勢コントロールやトラクションコントロール機能を運転アシストとして利用することで数百馬力のスーパースポーツであっても、普通のドライバーが運転できる時代になっている。

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 かつてのように限られた技量の持ち主でなければスーパーカーを走らせることは難しいという時代でもない。一部のテクニックを持っているドライバーからすれば、スーパーカーを誰でも運転できる時代というのは納得できないかもしれないが、そうした電子デバイスのアシストによって無駄なアクシデントが減っているのも事実だ。

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