教習所では教えてくれない! 初心者やペーパードライバーが公道デビュー前に知っておくべき12のマナー (1/3ページ)

教習所では教えてくれない! 初心者やペーパードライバーが公道デビュー前に知っておくべき12のマナー

コロナ禍でマイカー移動を選択する人も増えている

 コロナ危機は、クルマ社会にも思わぬ状況をもたらした。電車バスなどの公共交通機関よりマイカー移動の方がウイルス感染リスクは低いということで、ペーパードライバー講習を受ける人が増えているのだ。とくに、小さな子供のいる家庭でマイカー移動のメリットが見直されているという。

 小さな子供は常にいろんな場所を触ろうとするし、その手で顔を触ることも多い。そのため、電車やバスでの移動に不安を覚える親が、可能な限りマイカー移動を選択する傾向が強まっているようだ。

 実際、街や道路で初心者運転と思しきクルマを見かける頻度は高まっていると見受けられる。

 そこで今回は、運転の初心者やペーパードライバーの皆さんに、覚えておくと役立つ運転のマナーやちょっとしたコツを紹介。運転のベテランには釈迦に説法だろうが、意外と忘れていることがあるかも知れないので、あらためて思い出しておきたい。

1)「横断歩道は歩行者が優先」の鉄則を忘れない

 信号のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていたら、原則としてクルマは停止しなければならない。マナーというよりこれは義務なのだが、ベテランドライバーでも忘れている、あるいはわかっていながら無視する人がかなり多いので注意したい。もちろん取り締まりの対象にもなり、違反すれば切符を切られる。信号のない横断歩道が目に入ったら、渡ろうとする歩行者や自転車の存在を確認する意識を忘れないようにしよう。

初心者やペーパードライバーが公道を走る際に注意すべきこと

 とくに交通の流れが速めの郊外では、横断歩道は歩行者優先の原理を無視するドライバーがかなり多いので、追突されるリスクを避けるためにも、信号のない横断歩道の横に歩行者がいる場合はなるべく早めに減速し、「急」のつく減速にならないよう注意したい。

2)右左折では早めに意思表示をする

 右折レーンのない道では、自車が右折すると後続車が通れず、急にウインカーを出すと追突や渋滞の原因となるため、早めに意思表示するよう心がける。左折でも同じく、自分の行動を周囲に明らかにしようとする意識を持つことが大事。信号は、青の次は黄色、そして赤と順番に変わるが、もし青から急に赤になると大混乱を生じる。

初心者やペーパードライバーが公道を走る際に注意すべきこと

 それと同じで、ウインカーを出すことは信号の黄色と同じ意味をもつ。よく追突される人は、その順番をおろそかにしている可能性があるといわれる。まずは、信号における黄色の意味をもつウインカーで周囲にアピールすることを忘れないようにしよう。

3)路地や交差点でのパッシングはみだりに使わない

 一般道で対向車がパッシングをする場合は「相手に譲る」「お先にどうぞ」の意味がほとんど。たとえば右折レーンのない交差点で右折待ちをしているとき、対向車が減速してパッシングしたら、「先に曲がれ」とのメッセージなので、直進優先の原則を一時的に無視して右折しよう。もちろんその際は、対向車の動きはもちろん、対向車の陰に隠れているかもしれないバイクや自転車の存在を警戒することを忘れないようにしたい。

初心者やペーパードライバーが公道を走る際に注意すべきこと

 直進側が渋滞などで徐行状態に陥っているときなどは、右折車を先に行かせてくれる場合が多い。

 ただし、自車が直進側の場合は、交差点ではあくまで直進が優先される原則を大事にしないと追突されるリスクが高まることも忘れずに。対向車線の右折待ちが長く続いている様子を見て、直進側がとくに混んだりしていないのに、親切心で右折待ち車に譲ったりすると、後続のクルマにとっては予期せぬ動きとなり、追突を招きかねないので注意したい。基本、直進車は右折待ち車のことなど気にせず直進すべきものと認識しよう。

4)道路警備員の誘導を全面的に信頼しない

 商業施設の駐車場などで警備員の誘導を受ける場合、道路警備員の誘導が原因で事故を起こしたとしても、ドライバー側にも過失が発生する場合は多いので、誘導を鵜呑みにしないよう注意したい。警察官ではない民間の道路警備員の誘導は無視しても違法にはならないとはいえ、あからさまに誘導を無視するのもドライバーとしての品格が疑われるが、盲信的に信用して指示を鵜呑みにしたりせず、自分でもしっかり安全確認を取ることを忘れずに。

初心者やペーパードライバーが公道を走る際に注意すべきこと

5)「◯◯だろう」は厳禁

 以前、元F1ドライバーの中嶋 悟さんを取材して「一般道で事故を起こさないための最大のコツは?」と尋ねたところ、常に「〇〇かもしれない」と思いながら周囲を認識すること。死角から子供が飛び出すかもしれない? 自転車が急にフラついてくるかもしれない? といった感じで、目の前の状況で起こりうるすべての可能性に対して常に警戒する意識をしていれば、それが実際に起こったときに対処できる可能性が高くなると語った。

 さらに中嶋さんは「たとえ信号が青でも、信号無視のクルマが居ないかなど、常に警戒感を抱きながら走っています。危機を予測しながら乗っていれば不測の事態は少なく、パニックに陥ることもありません」とも語り、逆に「◯◯だろう」と決めつけることは絶対厳禁だという。

初心者やペーパードライバーが公道を走る際に注意すべきこと

 事故を起こさないドライバーは、周囲の状況をよく把握できているため、ピンチに陥ったり、ヒヤッとするような場面に遭遇しないもの。急な飛び出しは予測不可能ではあるが、飛び出しが発生しやすそうな場所は予想できるので、警戒意識を高めることでヒヤッとする機会を回避できるのだ。運転していて危機的な状況によく陥る人は、周囲の状況を把握できていないか、注意力が散漫になっている可能性がある。

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