これじゃマウントの取りようもない! 最近日本車から「グレード名」のエンブレムが消えたワケ (2/2ページ)

クルマの車種やグレードによるヒエラルキーが重視されなくなった

 これにはさまざまな理由が重なっていると推測されるが、大きな理由として昔ほどクルマの車種やグレードによるヒエラルキーが重視されなくなったという点が挙げられるのではないだろうか。

 それこそ昔は「いつかはクラウン」というキャッチフレーズがあったように、カローラから始まって、コロナ、マークIIとステップアップしていき、クラウンに乗ることが目標という時代もあった。

 そのころは同じ車種でもグレードによる違いも大きく、ステータスとしても違いがあったため、それをアピールできるエンブレムは有効なアイテムだったのだ。

 しかし、現在ではカローラで十分と考える人はわざわざクラウンに乗り換えることもなく、クラウンが欲しい人はカローラからステップアップなどせずに、いきなりクラウンを買うというのも珍しくない。そういう意味で、エンブレムはそこまでの価値を持たなくなってきたというのが真相でないだろうか。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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