期間内なのにツヤが消えた? 意外と難解なクルマの「ボディコーティング寿命」の見極め方 (1/2ページ)

各メーカー厳密な劣化テストを行ない寿命を設定している

 今や施工するのが当たり前となっているボディコーティング。専門店だけでなく、新車時にディーラーであらかじめかけてもらうというのも増えてきている。成分はいろいろとあって、やはり人気は強固な被膜でがっちりとボディを守ってくれるガラス系だろう。持続力も従来の樹脂系よりも飛躍的に伸びていて、3年から5年ぐらい。長いものでは10年というのもあったりする。

 そもそもコーティングの寿命というのはどこで判断するのか? 各液剤メーカーでは水を掛け続けたり、日光や紫外線などに当てて劣化テストを行なっていて、その後の水弾き具合などが何割ぐらいになっているかで、寿命の時期を判断している。もちろんリアルタイムでは計測できないので、24時間当て続けたものを実際の環境に換算するなどして、寿命を設定している。

 一方、我々の目からすると、水弾きをあまりしなくなったり、ツヤが無くなってきたときに「コーティングが落ちてきたな」と思うことが多い。実感というのは重要で、その時かなり落ちてきているのは事実だろう。ただし、コーティングの被膜というのは、皮が剥けるように一気になくなるのではなく、わかりやすく言うとまだら状に薄いところができてくるイメージだ。

 そのため効果が薄れてきたと思っても、完全に被膜がなくなっているのではないというのは覚えておいてほしい。ちなみに施工のプロも被膜が見えるわけではなく、水をかけたり、ツヤを確認したりして判断することが多い。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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