なんと「18速」のMTもあるけどどうやってギヤを変える? 大型トラックはなぜ超多段ギヤが必要なのか (1/2ページ)

重くなった車両をスムースに加速させるために必要

 トラックの車両総重量は、当然のことながら乗用車の比ではない。ドライバーの人手不足もあって、規制緩和によって一度に積める量は増える傾向に。現在なんと車両総重量は36トンまで可能となっている。

 そうなると、トラックのほうもいろいろ大変で、エンジンは極太トルクなのはもちろんのこと、ミッションも超多段で対応する。乗用車の場合は、多段というとATであれば滑らかな加速と燃費が可能に。MTならクロスレシオ化して気持ちよくシフト操作を楽しむなんていうことになるが、トラックの場合はとにかく重たいものを運搬するための多段化だ。もちろんこちらも乗用車の比ではなく、14段や16段も当たり前の世界で、アメリカのトレーラーヘッドのように18段というのもあったりする。対して日本車は、12段を採用するものも多いようだ。

 パターンはもちろん16段がH字をつなげたようにズラリと並んでいるのではなく、まとめられているのが特徴。乗用車でも昔は副変速付きがあって、5段に対してローとハイがあるので都合10段というのがあったのを覚えている方もいるハズ。クロカンでは今でも副変速があるが、トラックの場合も同様。8つのゲートがあるダブルH型(真ん中でストッパーがあり)と呼ばれるのが日本車では多くて、各段にローとハイを設定することで、8段×2段で16段としている。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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