エンジンがかかってもバッテリーは弱っている可能性大!
外出自粛が続くと、クルマに乗らないという人は多いだろう。外出について緩和されると、密を避けられるクルマのメリットを活かしつつドライブにでも行こうかとなるが、いきなりクルマを動かすのは問題ないのだろうか?
問題以前に動くかどうかだが、もちろん数カ月ぐらいの放置なら、バッテリーが上がっていなければ普通に動く。ガソリンもその程度なら回転が不安定になるほど腐ることもない。ただ、厳密に言って問題があるかというと、問題はある。
まずエンジン内部の潤滑。ドライスタートという言葉を聞いたことがあるかもしれないが、オイルはベタベタしているといっても、内部の金属表面に油膜があるのは1週間ぐらいとされる。落ちてしまうと、当然金属同士がこすれ合うことになって摩耗が進んでしまう。
本来なら、プラグを外してオイルを吹き込んだ上でエンジンをかけるのがベストだが、そんな手間もかけられないというのが実際のところ。エンジンをかけたらすぐに動き出すのではなく、しばらくアイドリングをして、オイルが再度行き渡るのを待ってから発車するのがいい。
始動の要であるバッテリーについては、時計やコンピュータのバックアップなどで、少しずつ電気が使われているので、上がってしまっている可能性もある。問題なくかかったとしても確実に減っているので、あえて遠回りするなどして充電するようにしたい。バッテリーの仕組み上、10分ぐらいのちょい乗りでは充電はされないので、できるだけ長く動かしたほうがいい。
そのほか、問題になるのはタイヤの空気圧。1カ月でも空気は減るので、それ以上経っているようであれば、そのまま走り続けるのは避けたい。できるだけ早めにガソリンスタンドなどで空気圧をチェックし、減っていたら補充。ただ、空気を入れてもタイヤから振動が出る場合は、置きっぱなしで接地面だけが凹む、フラットスポットが発生している可能性もあるので、その場合はタイヤ自体を点検してみる。
ちなみにブレーキもローターがサビだらけになっているハズだが、これはひと晩でもなるもので、何回かブレーキをかければすぐに落ちるため気にすることはない。