ベタベタの「シャコタン」が公道走行の不思議! 「車検」に通る最低地上高は「9cm」のハズ? (1/2ページ)

一部のエアロパーツは保安基準の最低地上高に含まれない

 クルマというのは、昔から低く、幅が広い方がかっこよく見えるもの。そのためカスタムするなら、保安基準ギリギリまでローダウンし、タイヤはツライチまで広げたいと思っている人が多いはず。

 そのローダウンの保安基準上のリミットについて、ちょっと知識のある人なら、「最低地上高9cm以上だったよね」と答えるだろうが、街で見かけるクルマを見ると、どう見ても地面すれすれのスポイラーやサイドスカートを装着したクルマも見かけるが、あれは一体????

 じつは一部のエアロパーツは、保安基準の最低地上高9cm以上というルールに含まれないことになっているのだ。

 保安基準の最低地上高の基準に含まれないのは、次の3点。

・タイヤと連動して上下するブレーキ・ドラムの下端、緩衝装置のうちのロア・アーム等の下端

・自由度を有するゴム製の部品(SUVのマッドフラップなど)

・マッド・ガード、エアダム・スカート、エア・カット・フラップ等であって樹脂製のもの

(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第 163 条「最低地上高」より)

 逆に言えば、最低地上高9cm以上のルールの対象となるのは、ホイールベース内の稼働しない部位、具体的にはマフラー、サスペンションメンバーとそのボルト、オイルパン、デフケースなどと地面までのクリアランスだと思えばいい。

 そして、前後のスポイラーやサイドスカートは、樹脂製であれば、地面すれすれの低さでも、保安基準はクリアできることになっている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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