「骨盤を立てる」と何が変わる? マツダが「シート」に命をかける理由 (1/2ページ)

「骨盤が立った状態」があらゆる場面で重要だった
マツダがMAZDA3に採用した次世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」。これは「骨盤を立てる」「骨盤をキーにしてクルマをつくる」という発想から生まれた独自の技術だ。マツダはなぜこの骨盤に注目し、骨盤を立てるシートを目指したのか。
SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREの開発を担当した、マツダの操縦安定性能エンジニアである虫谷泰典氏によると、大きなきっかけは三つあったという。