中国系ブランドはいずれも日本未上陸
こうして100万台以上の規模感で展開している自動車メーカー(アライアンス)でいうと、日本で正規販売を行なっていないのは、前述したように2016年に撤退したフォード、2009年に撤退した現代自動車のほかは、いずれも中国系メーカーだ。
なお、現代自動車とBYDについてはバスが日本で販売されているので、日本法人は存在しているし、乗ったことがあるという人もいることだろう。
もちろん、アライアンスやグループのなかで複数のブランドを有している場合に日本で展開していないこともある。
PSAグループの一員として日本に再上陸することになったオペルは珍しいケースで、フォルクスワーゲン・グループでいえば「シュコダ」や「セアト」は日本未上陸であるし、FCAならば「ランチア」や「クライスラー」は現在の日本からは撤退している。GMの擁する「ビュイック」や「GMC」も正規輸入はされていない。それぞれ日本法人がある限り、マーケティング次第では、こうしたブランドの日本上陸の可能性はゼロとはいえないだろう。
というわけで、『世界のメーカー別販売台数トップ20のうち、日本未上陸メーカーは何社ある?』というタイトルの答えは、メーカー(アライアンス)で数えると4社。あらためて整理すれば、フォード、上海汽車、長安汽車、長城汽車が、世界的にみると売れているのに日本市場に参入していない自動車メーカーだ。