利点だった「荷室」や「後席」が狭い! 「本末転倒」感のあるデザイン優先の「SUV」が続々登場するワケ (2/2ページ)

- 名前:
- 近藤暁史
- 肩書き:
- -
- 現在の愛車:
- フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
- 趣味:
- レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
- 好きな有名人:
- 遠藤ミチロウ、岡江久美子
後席が狭いと、リヤのラインを流麗にしやすくなるなど、デザイン幅が広くなる。昨今はメカ面の進化は小幅になっているということもあって、どのメーカーもデザイン性向上に力を入れていて、デザインを中心に開発されていくことも増えてきた。そうなると、少々実用性を犠牲にしてもいいから、かっこいいスタイルにしようということになる。これは日本に限らず、海外でも同様で、SUVとクーペの融合と言い出したのは輸入車のほうが先。クーペを混ぜるとデザイン的にはかっこ良くなるが、パッケージングと両立しにくいのは当然だろう。
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大人4人で移動しなければ、後席が狭くても別に問題ない。乗れないわけではないので、必要に迫られれば、少々我慢すればいいだけ。カップルや新婚なら、ふたりで乗ることが多いだろうし、家族でも子供が小さければすんなりと乗れる。2ドアクーペと同じような使われ方であれば成立する。
さらに最近では奥さんのセカンドカーや子離れ世代もターゲットとされるので、なおさら4人での移動はまれになる。それを前提とすれば、後席は狭いけどかっこいいSUVというのが成り立つわけだ。
SUVが出過ぎて、ネタがなくなったという人もいるが、デザインコンシャスなSUVというのも、心惹かれるものがある。狭いSUVしかないのはどうかと思うが、広いSUVがあった上で、いろいろなスタイルのSUVがラインアップされていれば問題はないだろう。